【随時更新】全一巻で完結する超おすすめ漫画をサクサクと紹介!【読んで損なし】

comic

漫画大好き!@PLATZです。

今回はサクッと読めて満足度の高い、全一巻完結のマンガをご紹介します。
新しい作品を入手次第、順次更新したいと思っています。

硬軟新旧取り混ぜておりますので、老若男女、どれか一冊くらいは楽しめるものがあると思います。
リンク先のAmazon楽天のレビューも参考に、どうぞ!

本棚を眺めながらなので、順番には特に意味はありません。

  1. 萩尾望都「11人いる!」
  2. 吉田秋生「櫻の園」
  3. 宮崎駿「シュナの旅」
  4. 浅野にいお「虹ヶ原ホログラフ」
  5. 吾妻ひでお「失踪日記」
  6. 灰原薬「回游の森」
  7. 石黒正数「ネムルバカ」
  8. 戸田誠二「スキエンティア」
  9. 佐原ミズ、新海誠「ほしのこえ」
  10. 青山景「ストロボライト」
  11. 石黒正数「外天楼」
  12. 大友克洋「童夢」
  13. 田中圭一「田中圭一最低漫画集 神罰」
  14. よしもとよしとも「青い車」
  15. やまだないと「王様とボク」
  16. ますむらひろし、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」
  17. 石黒正数「響子と父さん」
  18. 阿部共実「ちーちゃんはちょっと足りない」
  19. 小田扉「マル被警察24時+」
  20. 岩岡ヒサエ「ねこみち」
  21. 穂積「式の前日」
  22. 漆原友紀「フィラメント」
  23. 望月峯太郎「座敷女」
  24. 沙村広明「おひっこし」
  25. 乙一、大岩ケンヂ「GOTH」
  26. 西原理恵子「ぼくんち」
  27. オノ・ナツメ「リストランテ・パラディーゾ」
  28. 鳥山明「SAND LAND」
  29. 高橋しん「SEASONS~なつのひかりの~」
  30. 志村貴子、藤野千夜「ルート225」
  31. オノ・ナツメ「Danza」
  32. 真鍋昌平「スマグラー」
  33. 藤田和日郎「黒博物館 スプリンガルド」
  34. オノ・ナツメ「not simple」
  35. とよ田みのる「FLIP-FLAP」
  36. 山崎峰水「Developers 機動戦士ガンダム Before One Year War」
  37. 宮本福助「この度は御愁傷様です」
  38. 浅野いにお「ひかりのまち」
  39. 鳥山明「銀河パトロール ジャコ」
  40. 九井諒子「ひきだしにテラリウム」
  41. 鬼頭莫宏「殻都市の夢」
  42. 桂正和、鳥山明「カツラアキラ」
  43. 鳥山明「COWA!」
  44. 藤田和日郎「邪眼は月輪に飛ぶ」
  45. 田中雄一「まちあわせ」
  46. 梶尾真治、鶴田謙二「おもいでエマノン」
  47. みうらじゅん「アイデン&ティティ」
  48. 尾崎かおり「神様がうそをつく。」
  49. ヤマシタトモコ「ドントクライ、ガール」
  50. 高橋ツトム「ALIVE」
  51. 川崎ぶら、秋重学「愛と青春の成り立ち」
  52. つばな「見かけの二重星」

萩尾望都「11人いる!」

11人いる! (小学館文庫)

宇宙大学受験会場、最終テストは外部との接触を絶たれた宇宙船白号で53日間生きのびること。1チームは10人。だが、宇宙船には11人いた! さまざまな星系からそれぞれの文化を背負ってやってきた受験生をあいつぐトラブルが襲う。疑心暗鬼のなかでの反目と友情。11人は果たして合格できるのか? 萩尾望都のSF代表作。

30年以上前の本格SFでありながら、ミステリー要素もあって楽しめます。

吉田秋生「櫻の園」

櫻の園 完全版 (花とゆめCOMICSスペシャル)

丘の上の女子高校、桜華学園。春の創立祭で、チェーホフの“櫻の園”を演じる演劇部員たち。思春期の乙女たちのほのかな心情をセンシティブに綴る必読の連作短編集!

吉田秋生と言えば、近年では「海街Diary」が話題ですが、どの作品も名作ですよね。

宮崎駿「シュナの旅」

シュナの旅 (アニメージュ文庫 (B‐001))

作物の育たない貧しい国の王子シュナは、大地に豊饒をもたらすという「金色の種」を求め、西へと旅に出る。つらい旅の途中、人間を売り買いする町で商品として売られている姉妹と出会う。彼女らを助けた後、ひとりでたどり着いた「神人の土地」で、金色の種を見つけるが…。どんな状況にあっても、生きようとする人間のたくましさ。強い心だけが生みだすことのできる、やさしさ。そして、弱さと無力さ。宮崎は、短い物語のなかに、そんなものを、ただそのまま描き出してみせる。

マンガというより絵本に近いです。
一巻完結の短編ですが、非常に濃い物語になっています。

浅野にいお「虹ヶ原ホログラフ」

虹ヶ原ホログラフ

人間の狂気や本能、心を掴まれる浅野いにお先生の世界観満載!

ストーリーの構造が複雑でなおかつ暗い……。
最初のうちはしんどいのですが、読み進めていくうちにどんどん引き込まれてしまいます。

吾妻ひでお「失踪日記」

失踪日記

突然の失踪から自殺未遂・路上生活・肉体労働、アルコール中毒・強制入院まで。著者自身が体験した波乱万丈の日々を、著者自身が綴った、今だから笑える赤裸々なノンフィクション!

吾妻ひでおの可愛い絵柄だからこそ笑って読めますが、内容は凄まじいです。

続編となる、こちらもどうぞ。

灰原薬「回游の森」

回游の森

この疚しさは、罪ですか?少女愛を秘めた男、愛した男に復讐をたくらむ女、蛇しか愛せない青年、親友に恋した少女……「秘密」を隠し持った人間は、極上の”疚しさ”を紡ぎ出す。

絵もストーリーもとても繊細。
短編集なのですが、すべてが少しずつリンクしていて楽しめます。

石黒正数「ネムルバカ」

ネムルバカ (リュウコミックス)

大学の女子寮で同室のセンパイ&コウハイ。バンド活動に打ち込むセンパイは、いつも金欠ピーピー状態。これといって打ち込むもののないコウハイは、とりあえず「古本MAX」でバイト中。ぬるま湯に頭まで浸かったような、でも当人にはそれなりに切実だったりもする「大学生」という不思議な時間…。ぐるぐる廻る青春のアレやコレやを描いた大学生日常ストーリー♪

一巻で完結してしまうのが非常にもったいない作品。
主人公二人の大学生生活をもっと見ていたかったなぁ。

戸田誠二「スキエンティア」

スキエンティア (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

魔法の科学は「ヒト」をいずこへ導くのか。名手が紡ぐ、儚く、切なく、あたたかい世界。クローン、ロボット、ボディレンタル、惚れ薬…禁断の技術にすがって生きる人々を描く、著者初のSFヒューマンストーリー。

「世にも奇妙な物語」で取り上げられそうな、SF短編集。
発想が面白く、とてもわかりやすい。

佐原ミズ、新海誠「ほしのこえ」

ほしのこえ (KCデラックス アフタヌーン)

長峰美加子(ミカコ)と寺尾昇(ノボル)は同じ高校を目指す中学3年生。受験を控えたその夏、ミカコはふいに国連宇宙軍に選抜され宇宙に行く事を、ノボルに告げる。ミカコの最終的な目的地は太陽系外縁部。宇宙と地上で連絡をとりあうふたり。しかし、人類が初めて体験する距離は、ふたりの時間や心を、決定的に隔ててゆく…。’05年の発表から増刷を重ねるロングセラー。

新海誠監督のアニメ「ほしのこえ」を漫画化。
アニメも見たのですが、正直こちらのマンガ版の方が楽しめました。

青山景「ストロボライト」

ストロボライト

夜行列車で‘過去’を書き続ける小説家・浜崎正。大学時代に出会った<町田ミカ>は、映画のヒロイン・桐島すみれにそっくりで……。現実なのか、夢なのか。

何しろ女の子が可愛い!
構成が少し複雑なので、二度続けて読むことをオススメします。

石黒正数「外天楼」

外天楼

外天楼と呼ばれる建物にまつわるヘンな人々。エロ本を探す少年がいて、宇宙刑事がいて、ロボットがいて、殺人事件が起こって……? 謎を秘めた姉弟を追い、刑事・桜場冴子は自分勝手な捜査を開始する。“迷”推理が解き明かすのは、外天楼に隠された驚愕の真実……!? 奇妙にねじれて、愉快に切ない――石黒正数が描く不思議系ミステリ!!

この作品はあちこちでレビューを見ないで読むことをオススメします。

大友克洋「童夢」

童夢 (1984年) (アクション・コミックス)

超能力が殺人のチェイスを始めた!ペンと墨が構築した超四次元コミック。日本SF大賞に輝く初期大友作品の頂点に立つロングセラー。

御存知「AKIRA」の大友克洋の作品。
30年前以上の作品ですが、今読んでも画力とストーリーに圧倒されます!

田中圭一「田中圭一最低漫画集 神罰」

田中圭一最低漫画全集 神罰1.1

手塚治虫を筆頭に、藤子不二雄、永井豪といった大御所漫画家の作品のパロディーを中心とした作品集。「訴えます!」という手塚治虫の長女、手塚るみ子の「お墨付き」が帯に輝く。

ゲスいです。
お子様の目に届かない所に保管しましょう!
訴えられればいいと思います(笑)

よしもとよしとも「青い車」

青い車 (CUE COMICS)

生きていることを、ラッキーだと思った

タイトルはスピッツの楽曲から。
オッサンになってから読むと特に面白いわけではないんだけど、何となく取っておきたくなる一冊。

やまだないと「王様とボク」

王様とボク

恋人と初めて結ばれた18歳の誕生日の夜、ミキヒコはバイク事故で病院に運ばれる。病院でミキヒコは、子供のころ事故に遭って以来12年間眠り続けているかつての親友、モリオのことを思い出す。その夜、帰宅途中に立ち寄った小学校の校庭に、ミキヒコはモリオの姿を見つける。

後に映画化もされているのに、この手のレビューではまったく取り上げられない作品。
とても切なくて面白いのに……。

ますむらひろし、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」

銀河鉄道の夜 (ますむら・ひろし賢治シリーズ)

幻想と謎に満ち、難解といわれる宮沢賢治童話を、ますむらひろしが原作に忠実に漫画化した愛蔵版。ケンタウル祭の夜、友人のカムパネルラと一緒に銀河鉄道に乗り旅に出たジョバンニは…。

アニメ版も素晴らしかった「銀河鉄道の夜」。
もちろん小説も読んでますが、漫画版が一番親切ですね。
でも、「考えるな、感じろ」って事でしょうか。

石黒正数「響子と父さん」

響子と父さん (リュウコミックス)

幅広い読者から圧倒的な支持を得ている人気作家、石黒正数の新作。大学生のリアルな青春像を描いた『ネムルバカ』からは一転、今度のテーマは家族の肖像!?だらしなく風変わりな父親と常識人の娘とのかかわりを描く(じつは、この家族は『ネムルバカ』主人公の父と姉でもある)。

お父さんと娘のやりとりが漫才みたいで、お気楽に楽しめます。
「ネムルバカ」を読んでから読みましょう。

阿部共実「ちーちゃんはちょっと足りない」

ちーちゃんはちょっと足りない (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ もっと!)

成績、お金、恋人、友達、いつも何かが足りない気がする中学2年生女子のちーちゃんとナツ。2人はクラスの中で成績優秀な友達・旭や、学級委員に助けられながらも、普通の日々を送っていた。そんなある日、ナツとちーちゃんは学校帰りに寄ったお店で、クラスの目立つグループの女子・藤岡から「万引きしねえ?」と声をかけられる。ナツはその場を上手くしのいだが、お金が足りずに買えなかった可愛いリボンが忘れられずにいた。後日、教室で女子バスケ部員が顧問の誕生日プレゼントを買うために、部員である藤岡から集金をしていた。その様子を目撃した旭は、「学校でお金のやり取りは危ない」と注意をしたが、部員達に煙たがられる。そして放課後、事件は起きた。

話題になってたのと可愛い絵柄に惹かれて、予備知識なく購入。
あまりにも辛すぎる……。

小田扉「マル被警察24時+」

マル被警察24時+ (IKKI COMIX)

街の治安を守るハズの刑事たちが引き起こす、余計な事件! 小田扉独特のテンポで、個性派刑事たちが暴走、そして脱線する、脱力刑事ギャグ!!小田扉が『団地ともお』以前に執筆していた「初」週刊誌連載が、価格を下げて新装刊。新作に加え、単行本未収録短編作品を20ps収録。著者にとって『団地ともお』以外の単行本刊行は約5年ぶり!

バカバカしいギャグに笑っていたら、後半は一転シリアスに……。
ま、最後はまた笑っちゃうんですけどね。

岩岡ヒサエ「ねこみち」

ねこみち (ねこぱんちコミックス)

ねこのタイツとお母さんの愉快な毎日。ホームにゃんコメディ「ねこみち」ほか、短編「あるきみち」「守屋観察ノート」「吉日」を収録。慌しい毎日、ちょっと一息ついて、ゆっくりまったりと癒されてください。

この作者の絵柄が好きで尚且つ猫を題材にした作品なんで、読むしかないでしょ。
猫、飼いたい……。

穂積「式の前日」

式の前日 (フラワーコミックス)

双子の兄弟、ワケありの親子、結婚をひかえた男と女…。“ふたりきり”という情景を温かく、鮮やかに切り取った珠玉の短編よみきり集。新進気鋭の著者・穂積のデビューコミックスにて最高傑作。

しっとりと落ち着いた、でも切ない短編に心が洗われます。

漆原友紀「フィラメント」

フィラメント~漆原友紀作品集~

「虫師」とは、古来「虫」に関する驚異的知識を持ち、ヒトと虫の間のトラブルを解いて歩く異端の生物学者の集団。その発祥は定かではないが、彼らの虫に注がれる眼差しは古く、学界非公認の存在ながらその情報量は膨大で、徒党を組むのを嫌う──。アフタヌーンで人気を博した『蟲師』の源流『虫師』2編を含む、「志摩冬青」名義時代の絶版となっていた短編に、初収録タイトルを併せた珠玉の書。漆原友紀の結晶かつ原点がここに!

独特な世界観に引きこまれます。
アマチュア時代の作品もあり、画のタッチも現在のものとも違うのでそれも楽しめます。

望月峯太郎「座敷女」

座敷女 (KCデラックス ヤングマガジン)

それはちょっとしたきっかけでしかなかった。呼び鈴、電話、合い鍵……その女は確実に俺に近づいて来る。逃げられない恐怖、果たして――。

ホラーの類は苦手なのですが、「怖い!怖い!」と思いながら読んでしまうのです。
幽霊とかではなく得体のしれない人間だというのが、何だかリアルで……。

沙村広明「おひっこし」

おひっこし

全身全霊をかけたバカ漫画!!その圧倒的画力で描き出される、恋と笑いと涙の青春残酷物語。アフタヌーン・シーズン増刊で掲載され、伝説となった謎の新進気鋭漫画家・竹易てあし最初で最後の? 漫画全集!! ――「愚痴っぽくて刹那的。おせっかいなくせに傷つきやすく。経験ないのに知ったかぶって。でも、まっすぐだったあの頃に、もう一度戻ってみたくなりました。――ナチュラル沙村ワールド万歳!!」 (漫画家・藤沢とおる)

怒涛のごとく展開していくストーリー。
バカだけど青春だよなぁ。
同時収録の「涙のランチョン日記」も面白かった!

乙一、大岩ケンヂ「GOTH」

GOTH<GOTH> (角川コミックス・エース)

 「殺人事件や拷問の方法など 人の冷たくデリケートな側面を渇望する 私たちのような人間は時に“GOTH”と呼ばれる」。この「GOTH」である「僕」と森野夜のふたりが、遭遇する猟奇的な事件を描く連作短編集。乙一による6話で構成される同名小説のなかから4話を選んで漫画化したもの。

絵の雰囲気も良く、話も面白かったですね。
ちょいグロで所謂「中二病」的ですけど。

西原理恵子「ぼくんち」

ぼくんち (ビッグコミックス)
ぼくんち コミック 全3巻完結セット (スピリッツとりあたまコミックス)

 「ぼくのすんでいるところは―/山と海しかない しずかな町で―/はしに行くとどんどん貧乏になる。/そのいちばん はしっこが/ぼくの家だ―」。腹違いの兄、一太。突然現れた、美しくてやさしい年の離れた姉、神子(かのこ)。そして「ぼく」、二太。クスリを売る。体を売る。金を貸す。とりたてる。この町の多くの大人たちは、そんなふうにして生きている。

西原理恵子の作品を全部読んでいるわけではありませんが、氏の最高傑作だと思います。
圧倒されます!

オノ・ナツメ「リストランテ・パラディーゾ」

リストランテ・パラディーゾ

老眼鏡紳士がおもてなし!新鋭オノ・ナツメが贈る待望の新作。オトナの”小さな恋のメロディ”。元気娘ニコレッタが出逢ったのは、従業員は老眼鏡紳士のみ(女性客に大人気)という少し不思議なお店で…!?優しいクラウディオ、小言の多いルチアーノ、モグほっぺのジジ、豪気なテオ……この連中、素敵すぎます!「紳士萌え」という新たなジャンルを打ち出したオノ・ナツメの極上単行本。

母と娘の確執や老紳士との恋愛など一見ドロドロとしそうな内容を、イタリアを舞台にオシャレに仕上げてます。
さすが!

鳥山明「SAND LAND」

SAND LAND (ジャンプコミックスDIGITAL)

幻の泉をみつけだせ!! 魔物も人間も慢性の水不足にあえぐ砂漠世界で、悪魔の王子・ベルゼブブと元天才軍人・シバが強力タッグを組み、水源を求めて冒険に旅立った!! 灼熱の荒野で彼らを待ち受けるのは!?

さすが鳥山明!
絵の巧さも然ることながら、一巻でキッチリと盛り上げて気持よく完結させてくれました。
これぞ少年漫画のお手本のような作品です。

高橋しん「SEASONS~なつのひかりの~」

SEASONS~なつのひかりの~ (サンデーGXコミックススペシャル)

高橋しんが紡いできた優しく切ない「夏の記憶」の数々。サンデーGXに夏になると掲載される読み切りをまとめて収録。描き下ろしカラーページのほか、大幅に内容を変えて完全版として刊行。誰もが通ってきた「あの夏の日」の甘酸っぱい記憶がいっぱい。

夏の夕暮れにちょっと切なくなるような、そんなお話です。
高橋しんの綺麗なタッチが好きな人にはオススメです。

志村貴子、藤野千夜「ルート225」

ルート225 (シリウスKC)

中2のエリ子は超現実的で元気な姉。中1の弟ダイゴは大人しい男の子。2人はある夕方、ママがいないことに気付く。変わらない日常、だけど誰かのいない日常。同時代の切ないくらいのリアルさを軽やかに描く。

何の前情報もなく読み始めて、主人公の二人と一緒にアタフタしました。
エンディングも新鮮でまた良し。

オノ・ナツメ「Danza」

Danza [ダンツァ] (モーニング KC)

北イタリア、日本、ボストン、ニューヨーク……。微かに繋がる6都市6篇のショートストーリー。「男たちの心のつながりや友情は、気付くと今まで描いた漫画の中によく出てきてたのですが、今回はそれをメインテーマに6編。これは本当に思いいれが深いシリーズです」オノ・ナツメ

派手なストーリーがあるわけでないのですが、どこかへと連れて行ってくれる作品ばかりです。

真鍋昌平「スマグラー」

新装版 スマグラー (アフタヌーンKC)

役者志望のフリーター・砧は、ウマい儲け話にしくじって多額の借金を抱えてしまう。返済のため、高利貸しから斡旋された高額アルバイトに身を投じるが、それは違法なブツばかりを扱う「運送屋」だった――。裏社会の伝説と化した最凶の殺し屋・背骨と内臓のシゴトの「現場」を描いた、実写映画化記念の特別読み切り38ページを新たに追加!

御存知、『闇金ウシジマくん』の作者の初連載作品。
荒々しい絵柄とストーリーに衝撃です!

藤田和日郎「黒博物館 スプリンガルド」

黒博物館 スプリンガルド (モーニング KC)

謎の怪人とおぞましき連続殺人、そしてある“片思い”――霧深き19世紀の倫敦(ロンドン)を大混乱に陥れた都市伝説を元に描く胸躍るゴシック活劇(アクション)!! 『うしおととら』『からくりサーカス』の藤田和日郎、新境地。

氏の作品は絵柄の好みから避けていたのですが、そんな事はなかったです。
このストーリーにはこの絵柄があっての面白さですね。
史実を織り交ぜながら、そのメカやアクションに興奮!

オノ・ナツメ「not simple」

not simple (IKKIコミックス)

普通の幸せを求めた青年が辿る“単純ではない”旅の物語ーー俊英、オノ・ナツメ未完の衝撃作、完全版として全1巻で待望の復刊!

淡々と進むとても悲しい物語。
「本当に感じたいのは、もっと近くの人のぬくもりなのに」

とよ田みのる「FLIP-FLAP」

FLIP-FLAP (FUNUKE LABEL)

絵に描いたように「フツー」な深町くんは、高校最後の日にあこがれの山田さんに告白! 付き合うために彼女が出した条件は「ピンボールのハイスコア」を超えること!!深町くんの厳しくも険しいピンボール道が始まった!!!

ピンボールを題材にした漫画があるなんて!
久しぶりにやりたくなりますよ。

山崎峰水「Developers 機動戦士ガンダム Before One Year War」

デベロッパーズ―機動戦士ガンダムBefore One Year War (角川コミックス・エース)

一年戦争前、ジオニック社の依頼で新型汎用作業機(後のMS)の試作機開発と製造に応じたホシオカの技術者の苦難と栄光を描いたMS開発者物語。

ガンダム漫画は数あれど、これは異色。
ち〜っとも宇宙世紀っぽくない、町工場のプロジェクトXって感じでしょうか。

宮本福助「この度は御愁傷様です」

この度は御愁傷様です (モーニングコミックス)

松吉・竹子・梅夫の三兄妹は、幼少の頃から現在まで、破天荒な父に迷惑かけられっぱなしの人生を歩んできた。そんな父・坂上徳造が七十八歳の生涯を閉じた。これでもう父に振り回されることはなくなったと思いきや、父の本領はその死によってますます発揮されることに。父の遺言は「遺産分配はダーツで決めろ」。いいトシをした三兄妹のいい迷惑な物語。

何ともバカバカしくもほんわかするドタバタコメディ。
死んだ爺さんの破天荒さに爆笑必至!

浅野いにお「ひかりのまち」

ひかりのまち (サンデーGXコミックス)

駆け出しの漫画家・野津は、自分の描く漫画に行き詰まりを感じていた。そして、締切が迫っているにも関わらず、学生時代の友人たち(全員フリーター)とついつい夜遊びしてしまう始末。そんなある日、野津は、彼女のさよちゃんと一緒に“ひかりのまち”と呼ばれる新興住宅地へ取材に訪れるが…。

どこにでもあるような街で起こる、数々の残酷な出来事。
そこに救いはあるのか。
すべては「出会い」なんだなぁ。

鳥山明「銀河パトロール ジャコ」

銀河パトロール ジャコ (ジャンプコミックス)

銀河の平和を守るパトロール隊員が地球の小島に不時着した! 彼の名はジャコ、超エリートらしい…。工学博士の大盛というお爺さんと知り合って、宇宙船の修理をしてもらうのだが、大騒動を次々と巻き起こし!?

今のところ、鳥山明の最新作です。
ゆるく楽しめるSFギャグ漫画といったところでしょうか。
ファンなら思わずニヤリとしてしまう演出がご用意してあります。

九井諒子「ひきだしにテラリウム」

ひきだしにテラリウム

ようこそ、ショートショートのワンダーランドへ。笑顔と涙、驚きと共感。コメディ、昔話、ファンタジー、SF……新進の気鋭、九井諒子が描く万華鏡のようにきらめく掌編33篇。―Web文芸誌マトグロッソでの、2011年8月~2012年12月の約1年半の連載分全篇のほか、「えぐちみ代このスットコ訪問記 トーワ国編」「神のみぞ知る」、描き下ろし作品も収録。

極短いものから少し長いものまで、サクッと読めるショートショート集。
絵柄の幅広さやそのネタの豊富さに感心してしまう。
表紙に惹かれたら、是非!

鬼頭莫宏「殻都市の夢」

殻都市の夢

愛ゆえに禁忌を犯した男、「街」を愛してしまった青年…その身に殻をまとうように成長し続ける『外殻都市』を舞台に繰り広げられる哀しくも切ない夢の残滓―全7編

鬼頭氏独特の雰囲気の中設定が非常に面白く、一巻では物足りないくらいです。
どんどんと壮大になっていくストーリーになっていけば、より楽しめたかも……。

桂正和、鳥山明「カツラアキラ」

カツラアキラ (桂正和×鳥山明 共作短編集) (ジャンプコミックス)

桂正和と鳥山明による漫画短編集。単行本化が望まれていたが、掲載から6~4年後となる2014年の4月4日にジャンプコミックスから発売された。

なんて素敵なコラボレーション!
この逆パターン(原作:桂正和×作画:鳥山明)も読んでみたいですねぇ。

鳥山明「COWA!」

COWA! (ジャンプコミックスDIGITAL)

人とオバケが共に暮らすこうもり岬に住むオバケの小学生パイフーは、日々、岬のオバケや人間達と平和に暮らしてきた。そこへ突然大流行した、オバケのみが罹るお化け風邪。罹れば1ヶ月で死に至るこの病気を治すには、西に住む魔女のみが作ることの出来る薬が必要だが、動ける大人のオバケは全て病気に罹ってしまい、人が行くにはモンスターの出る危険な道のりと、どうしようもない状況。この危機にパイフーは、友達のホセ、アーポン、人間の丸山と共に、魔女の薬を買いに旅に出る。

鳥山明氏の短編って、何でこんなに楽しいのでしょうか!
本人も「すべての作品の中でいちばん大スキなマンガであります」とコメントしているそうです。

藤田和日郎「邪眼は月輪に飛ぶ」

邪眼は月輪に飛ぶ (ビッグコミックス)

座礁した米空母が東京に持ち込んだフクロウ、“ミネルヴァ”。その眼で見られたものは、たとえモニター越しであっても死ぬ。死の街と化した東京に“ミネルヴァ”殲滅の命を受けた米軍特殊部隊が派遣される。その中には老マタギ・杣口鵜平とその娘で巫女の、輪の姿があった。鵜平はかつて“ミネルヴァ”を仕留めたただ一人の男であった……。

荒々しい絵柄は読む人を選ぶかもしれないが、そのぶっ飛んだ設定と迫力で最後まで一気に読んでしまう。
切ない読後感も心地よいです。

田中雄一「まちあわせ」

田中雄一作品集 まちあわせ (アフタヌーンコミックス)

虫、類人猿、巨獣…異生物と人間が織り成す、生存のドラマ! 雑誌発表時に大反響を呼んだインパクト抜群の傑作SF短編群、ついに単行本化!! 新種の昆虫の人間界への侵略『害虫駆除局』、人間と同じように進化してきた類人猿との共存『プリマーテス』、怪獣が闊歩する超未来『箱庭の巨獣』…。そして表題作『まちあわせ』は、予想不可能な壮大なイメージと感動へと導く究極のラブストーリー! 期待の新人作家、初の作品集。

ほのぼのとした表紙からは想像できない、ショッキングな内容です。
虫とかグロテスクなモノが苦手な方は、お気をつけて。
表題作を筆頭として、大きな愛が描かれています。

梶尾真治、鶴田謙二「おもいでエマノン」

おもいでエマノン (リュウコミックススペシャル)

異国風の彫りの深い顔立ち。すんなりと伸びきった肢体。ジーンズにナップ・サック。ながい髪、おおきな瞳、そしてわずかなそばかす―。彼女はエマノン、ぼくが出会った不思議な少女。彼女は言った、「私は地球に生命が発生してから現在までのことを総て記憶しているのよ」と。彼女の口から紡ぎだされる、母から娘へと伝えられたさまざまな『地球』のおもいでたち。

SF作家「梶尾真治」の原作を、イラストレータとしても有名な鶴田謙二がコミカライズ。
何しろ、エマノンが魅力的!
オッサンになってから読むと、より一層切なくなるという不思議なマンガ。

みうらじゅん「アイデン&ティティ」

アイデン&ティティ―24歳/27歳 (角川文庫)

ブームも去り、中島の率いるバンドも進むべき道を模索する。そんな悩める彼の前に、ボブ・ディランやジョン・レノン&オノ・ヨーコが現れて…。ロック魂を追求した表題作と「マリッジ」二作品を収録。

ご存知、みうらじゅんの真面目?なマンガです。
バンドブームど真ん中の世代なもんで、今読むとこっ恥ずかしくも熱くなります。

尾崎かおり「神様がうそをつく。」

神様がうそをつく。 (アフタヌーンコミックス)

『メテオ・メトセラ』(新書館)の尾崎かおり、渇望の最新作!!七尾なつるは東京から転校してきた小学6年生。クラスの女子に無視され、サッカーチームの新任コーチともソリが合わない。そんな時、大人びたクラスメイト・鈴村理生の、誰にも言えない秘密を知ることに…。夕立、お祭り、「とうふ」という名の白い猫。小学校最後の夏。少年少女のひそやかな冒険が始まる。

少年少女の切ない恋物語かと思いきや……。
どうしようもない現実の中、それでも健気に生きていく二人を応援したいと思います。

ヤマシタトモコ「ドントクライ、ガール」

ドントクライ、ガール (ゼロコミックス)

親の不手際で知人宅に居候することになった悲劇の少女・たえ子。そしてピンポン鳴らすと真っ裸でドアを開けた裸族の男・升田。清純な女子高生相手に、裸でお出迎え…? まさに衝撃の初対面。たえ子が17年間積み上げてきた価値観が、グラグラと音を立てる。これって現実? わたし、今、正気? 泣いていても始まらない、爆笑青春ストーリー♪

何だ、これ???
評判が良かったので読んでみたのですが、わからん!
読んでみて!感想、聞かせて!

高橋ツトム「ALIVE」

alive

殺人犯・八代天周は刑執行の直前、ある組織の条件により処刑を回避する。隔離された天周の隣部屋に“異次物”の憑いた美しい女が!恋人・みさ子に対し、自らがとった行動への苦悩と幻覚に悩まされ続ける天周。運命の導く先は!?

絵に迫力があり、ストーリーも独特で引き込まれました。
ただ、一巻で完結させてしまうのが、非常にもったいない!

川崎ぶら、秋重学「愛と青春の成り立ち」

aitoseishinnonaritachi

タカオは高2で、バンド「タトラ」のドラマー。ただそれだけで、今のところ有名でもなく上手くもない。リーダーのカガミは、そんなタカオに才能を感じているが、タカオがむしろ感じて欲しい同級生の翔子は、全くタカオに関心がなく…(第1話)。●本巻の特徴/バンドも恋も一人前になる! 「フライ,ダディ,フライ」大ヒット作者が贈る青春バンドストーリー、ついに単行本化!!

音楽やバンドって、こんな風にもっと自由なものだよなぁ……と、元バンドマンの私は思ったりしたのでした。
あぁ、バンド組みたくなってきた。

つばな「見かけの二重星」

mikakenonijuuboshi

謎の天才のおかしな科学実験に巻き込まれて、二人に分裂した女子校生・綾子。戸惑いながらも、もう一人の自分と最初に共有したのは、急逝した姉の思い出だった。増えた心と失くした心、その先にあるのは――? 気鋭つばなが描く消滅と再生の物語。

何だかコミカルなんだけど、少し不思議なストーリー。
とても悲しい出来事があっても、前向きに笑って生きて行きましょ!

随時更新したいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました